
今日、日常のあらゆるものが機械で製造され、いまや建物まで3Dプリンターで「プリント」される時代です。しかし一方で、伝統の手作業でつくられた物にも、関心が高まってきています。工業製品にはないその良さとは、「一点もの」と言えます。
3月31日のCreatorsKamogawaでは、手仕事とデジタル技術の接点、その視点がデザイナーにもたらす課題、また、例えば現代建築などが伝統から学べる点について議論しました。
第1部ではプロダクトデザイナーのカイ・リンケと、哲学者の鞍田崇が、伝統技術の知識、それを新しい製品アイディアに役立てる利点、また、デジタル時代の手仕事の可能性などについて話しました。
第2部では、クララ・ビンドゥル&ミヒャエル・ボイトラーが、竹中大工道具館の赤尾建藏館長と、日本とヨーロッパの大工道具の違い、様々な伝統の職人の交流が建築にもたらす実りなどについて話し合いました。



