ベルリンは芝居・ダンス・ギャラリー・音楽、どのジャンルでも文化的なものがこれほど生き生きとしているところは他にないのではないかと思います。町のあちこちで催し物があるというだけでなく、お客さんであふれているのです。作る側も見る側も対等の熱さに立っているのだと思います。そしてそれを支えているのは作品の質と価格の安さではないでしょうか。税金による助成が行われていることは知っていたのですが、感覚的にいって一芝居10ユーロです。ベルリン最後の夜に小澤征爾が振るベルリンフィルに行ったのですが(ウッフー、Abendkasseに通った甲斐がありますぜ)、25ユーロくらい。いや、やはり値段もそうですが、一番はお客さんが違うという気がします。日本では芝居を観るため・音楽を聴くため・オペラを観るために劇場へ来ているという感じがするのですが、ベルリンではお客さんたちは夜を楽しむために来ているといった雰囲気でした。

美術館もよかったです。写真は撮り放題だし、ガラスケースなどという光を反射する邪魔者もなく、建物が広くて展示物に間がとってあるので見やすい。木曜日の夜は22時まで開いており、かつ一部の美術館は無料です。日本では押すな押すなと揉み合って絵を見ることが多いですが、一度もそんなことはありませんでした。
ベルリンの人たちはとても親切でしたし。(大家さんと娘さんにそう言ったら、即座に「えぇ~っ!」と大ブーイングされました。。。「それはあなたが礼儀正しいからで、南から来た人ならベルリン人たちはなんて不親切なんだって言うわよ」とか言われました。でも、本当に親切でした。必ず最初に挨拶して、ちょっと怪しい文法でも接続法を使って丁寧さを醸し出し、お礼をきちんと言えば、誠実過ぎるほど皆さん助けてくださいます)パンはおいしいし、乳製品は安いし、野菜や果物は素材の味がしっかりするし。浮浪者もネオナチらしき若者も麻薬で気持ちよくなっている人もいますが、Kein Problem!! まぁ、Nachteilを挙げるなら、道は汚いですね。。。履いていたブーツは土方工事の帰りかと思うくらい汚れました。
それからドイツのゲーテでドイツ語を習う体験も語学学習としては大きな意味があると思います。文法や練習問題はラジオ講座や本、日本の語学学校でもできます。でも、多様な言語圏から集まる人たちの癖のあるドイツ語に触れることで、自分では今まで気付かなかったことを発見できました。特に発音! それに休み時間も飲み会もドイツ語。私個人の上達ぶりは遅々としたものですが、会話の免疫力はつきます。何より旅行では得がたい友人ができます!
そしてもし、留学するのであれば下宿がいいなぁと思います。最初はホテルとかで一人のほうがラクなのになー、と思っていたのですが、今は下宿をしてよかったと思っています。(私の場合、大家さんがとてもよい方だったせいかもしれませんけど)
ドイツ語を話す機会が圧倒的に増えるだけではありません。基本的には部屋を貸すだけで食事など別々ですが、おいしいものを何度もごちそうになりましたし、日常の細かなことを伺うこともできました。辛抱強く私のドイツ語を聞いてくださり、発音を直してもらえるし。(ch、何度指摘されたか・・・)

今はすっかりベルリンの虜です。最後にWeimarに旅行したのですが、ゲーテとシラーで知られるこの文化的な町は、同じく文化的な町という形容詞をくっつけられるBerlinとは勝手が違うというか、国が違うというか。。。Berlinでは「町にいる一人のガイジン」だった私ですが、Weimarでは「完全なる異邦人」となってしまうようで、淋しくて「早くBerlinに帰りたいよ~」と泣いたくらいです。(ここでも皆さん、親切だったんですけど。特に感動的なのは、親子連れに道を聞いたときのことです。親は子供に「困っている人がいたら助ける」ということを黙って自身の行動で教えているようです。子供たちから見えないところへ行っても、時間がかかっても最後まで手助けしてくれました。)
今回の留学は語学だけでなく、考え方や感じ方にも影響を与えるすばらしい体験でした。
多くの人たちのお力やご親切をいただいて、ベルリンへ行くことができました。この場を借りまして心からお礼申し上げたいと存じます。
本当にありがとうございました。
Vielen Dank!!!

















